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伊奈城趾公園いなじょうしこうえん

JR小坂井駅・名鉄伊奈駅エリア / 文化・歴史・ミュージアム
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時を旅しよう♪ 〝徳川家の家紋・三葉葵のルーツに触れる″新幹線ファンも必見❢

 みなさん、三つ葉葵の紋を知っていますか。「この紋所が目に入らぬか~」でお馴染みのテレビドラマ「水戸黄門」で、黄門様こと水戸(徳川)光圀公が、最後に悪人たちに見せる印籠に描かれているのがこの家紋!徳川家の象徴です。家紋の由来とされているエピソードが豊川市にあります。
 伊奈城は15世紀中頃の室町時代、本多定忠・忠助が築城。約150年にわたり伊奈本多氏の居城でした。戦国時代に徳川家康の祖父松平清康が吉田城を攻めた際、5代城主の正忠は清康に従って先陣を切って攻め、勝利を収めました。正忠は伊奈城に凱旋(がいせん)し、清康を迎えて祝杯を挙げます。この時に正忠は場内の池に生えていた、水葵(みずあおい)に肴を盛って出したといいます。これは、中国の古典「春秋左氏伝しゅんじゅうさしでん」に書かれている「明らかな真心があれば谷や沼の水などでも神や王公に捧げ潔さと忠誠心を表す」と云う教訓に習ったもの。清康はとても喜び、本多家の家紋「立葵紋」を譲り受け、それがのちに、徳川家の家紋「三つ葉葵」になったと伝えられています。現在の伊奈城趾の近くには、祝杯の水葵があったといわれる花ケ池公園が、城主たちの墓があるお松見(しょうけん)などがあります。
 三つ葉葵の歴史を感じながら、スポットを巡ってみませんか。


  

【ここがオススメ】防護壁なし!新幹線見物の穴場スポット
 こんにちは。伊奈城趾保存会の河合と中西です。伊奈城趾公園は、知る人ぞ知る新幹線見物の穴場スポット。鉄道ファンならご存じの方もいるでしょう。東海道新幹線は公園から北200㍍のところにあり、周辺は田んぼが広がり視界を遮るものが何もありません。さらにその区間は防護壁がないため、新幹線の全体を見ることができる、希少な場所なんです。

【誕生STORY】
 伊奈本多家の遠い祖先が、弥生時代の貴族・藤原鎌足で、その子孫である助秀が豊後国(ぶんごのくに、現在の大分県)の本田という町へ移り住み、土地の名前にちなんで本多を名乗ったことから、本多姓が始まったと伝えられています。3代後の定忠は、長男の定助と15世紀の中頃に東三河の伊奈村に来て、この地を拠点とし伊奈城を築城したといいます。伊奈城主初代の定忠、2代定助、3代正時、4代正助、5代正忠、6代忠俊、7代忠次、8代康俊にわたって約150年間、この地を拠点に今川氏や徳川氏などに仕えました。安土桃山時代の1590年、三河を支配していた徳川家康が、豊臣秀吉の命で関東へ国替えになった際、家臣だった伊奈本多家も下総国(しもうさのくに、現在の千葉県)に移され、伊奈城は廃城となりました。





詳細データ

名称 伊奈城趾公園 (いなじょうしこうえん)
所在地 豊川市伊奈町柳38番地
交通アクセス JR東海道本線「西小坂井駅」下車 徒歩約25分
東名高速「豊川IC」から車で約30分
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