イベント・祭

風まつりかざまつり

伝統行事

三河路に春を呼ぶ伝統煙火

2026.04.11~2026.04.12
令和8年4月11日(土)・12日(日)菟足神社にて、風まつりが行われます!

【令和8年度開催日程】
4月10() 
濱下り神事 午後3時~
雀射初神事 午後430分~

411()12(日) 大山車・笹踊り・獅子舞・稚児舞

411() 宵祭り
雀射収神事   午前9時~
若宮社祭典   午前10時~
本社祭典    午後1時~
小坂井・宿 山車稚児舞  午後1時~
〈昼の部〉打上げ 午後3時~
〈夜の部〉打上げ 午後6時~
〇仕掛け・建物 午後7時~
〇手筒     午後7時45分~
〇乱玉     午後915分~
〇大筒     午後9時25


4月12() 本祭り
本社祭典    午前10時~
田植神事    午後1時~
山車曳き出し  午後1時~
坂地獅子舞   午後3時~
宿山車(1鳥居着) 午後340分~
笠鉾笹踊り(1鳥居着)  午後4時~
小坂井山車(2鳥居着) 午後4時~
御神幸     午後5時~
御還幸     午後6時~

【風まつり動画はこちらから】

豊川市指定無形民俗文化財

       🐇 風まつり       

古代の生贄伝承から続く、

五穀豊穣を祈る豊川の大祭へようこそ

 歴史と芸能が融合する春の大祭

 豊川市小坂井町にある菟足(うたり)神社は、兎(うさぎ)の神社としても親しまれています。ここで開かれる「(かざ)まつり」は、神聖な神事とにぎやかな奉納芸能が一体となった春の大祭。祭りの本筋は「五穀豊穣」を祈る神事でありながら、地域の人々が力を合わせて守り続けてきた華やかな山車行列や勇壮な芸能、夜空を彩る花火など、多彩な魅力にあふれています。

 

🗓️ 開催情報

             開催日 :毎年4月第2金・土・日曜日
             場 所 :菟足神社(豊川市小坂井町)および周辺
             アクセス🚃 JR飯田線「小坂井駅」から徒歩約15
        🚗 豊川ICから車で約15
             観覧料金:無料

 

👀 見どころ

 風祭りの魅力は、五穀豊穣を祈る神聖な「神事」を中心に、小坂井、宿(坂地、中島)、平井の各地区の人々の情熱が奉納される華やかな「催し」が彩りを添えている点にあります。特徴は、「神事」と「奉納芸能」の両面が際立っているところ。 その本質は、夜空を彩る花火や豪華な山車だけでなく、人々の生活の根幹である農業への感謝と願いにあります。豊作を願う農耕儀礼と狩猟儀礼の融合が色濃く表現されているのです。

 

 ▶︎ 厳かな神事

   浜下(はまおり)神事:かつては川で身を清める(みそぎ)、現在は放水路畔でおはらいを実施

   (すずめ)()(そめ)・雀()(おさめ)神事:神職が矢を放つ、始め(金曜日)と終わり(土曜日)の儀式。狩猟の成功と農作物を荒らす鳥を追い払う願いを込めている。かつての狩猟神事の名残り

   お田植神事:祭りの最も中心的な神事。神田で豊作を祈願し、稲作の過程を模擬的に演じる儀式

  ▶︎ 五感で楽しむ華やかな奉納芸能

 山車(だし)の曳き回し

   小坂井と宿の両地区から曳き出される豪華絢爛な山車

   旧東海道を勇壮に練り歩き、JR飯田線の踏切を通過する際に屋根が昇降する仕組みや、狭い参道で巧みに方向転換する曳き手の技術は見事

   山車の上では、子どもたちが胸に小さな太鼓をつけて踊る稚児舞(八ツ撥)などが披露される

多彩な花火

   挙げ手の勇気が試される手筒花火

若者たちが火の粉を噴き出す竹筒を抱えて奉納する手筒花火は、「三河花火の真髄(しんずい)」。最後に響くすごい音と熱い火の粉に耐え抜いて、一人前と認められる大切な儀式

   動く絵?全国でも珍しい仕掛け花火「建物(たてもの)煙火」

高い柱に火の仕掛けを作り、綱火(つなび)で火を移していくと、絵や文字が夜空に浮かび上がる。この花火は昔、三河のあちこちで行われていましたが、今ではこの神社を含む3カ所にしか残っていない

   昼打煙火で、別な技術で作られた、めったに見られない花火玉!

花火を奉納するチーム(志組)は、特に技術の高い珍しい花火玉を打ち上げる。例えば、「重ね(まん)(らい)」や「昇り三段彩色煙菊」といった、全国的にもなかなか見られない特別な花火玉が使われる

   宵祭りのフィナーレ、大筒花火

長さ2メートルもある巨大な大筒花火が登場。菟足神社の花火は、晃煙社(小坂井)、志組(宿)が協力して奉納。花火が点火されると、火の粉が境内(けいだい)いっぱいに飛び散り、訪れた人々の目の前で力強く豪華なクライマックスを演出する

 行列と芸能

小坂井地区:山車の上で披露される伝統芸能が最大の魅力

   三河に唯一残る稚児舞:山車の上では、子どもたちが胸に小さな太鼓をつけて踊る稚児舞が奉納される。これは中世から近世初頭に流行した「()()(ばち)」と呼ばれる芸能で、三河地方で唯一残されている

   隠れ太鼓と獅子舞:稚児舞のほかにも、隠れ太鼓や獅子舞が山車の上で披露され、祭りの賑わいを盛り上げる

宿地区:勇壮な神事と優雅な神楽が魅力

   坂地:迫力満点の注連縄(しめなわ)切り:若衆による百足(むかで)獅子という勇ましい獅子舞が繰り広げられる。この獅子が本祭りで一ノ鳥居に張られた大注連縄をくわえて噛み切る「注連切り」の場面は、観客の大きな声援を集める見どころ

   中島:優雅な巫女神楽:2人の神子(みこ)による巫女(みこ)神楽(かぐら)を神楽殿で奉納します。この舞は、祭りの本社式典や神輿渡御など、特に重要な場面で披露される

平井地区:異国情緒あふれる行列とクライマックス

   平井地区は、行列を組んで神社に参進し、祭りの最後を締めくくる

   笹踊りは、この東三河その衣装や形式から朝鮮(ちょうせん)通信(つうしん)使()の影響を色濃く残すとされる全国的にも珍しい踊り

   平井の行列が担いできた(おお)注連縄(しめなわ)を、猛烈な勢いで第一鳥居に一気にかける場面は、見応えたっぷり

   笹踊りに続いて、ご祭神が上陸した際の海の荒波を表現した八百(やんよう)(かみ)と呼ばれる威勢のいい若者たちが本殿になだれ込もうともみ合う場面は、祭りのクライマックスを飾る

 

🏯 歴史・由来

 菟足神社の創建は白鳳15年(686年)と伝えられています。風まつりは、古代から続く祈りの形を今に伝える、非常に由緒あるお祭りです。その歴史の中で、神さまへのお供え物や儀式の形は時代とともに変化してきました。

 

ー神様へのお供物は若い娘だった?ー

 風祭りは非常に古い歴史を持ち、神様へのお供え物も時代と共に変化してきました。この変遷は、古典文学にも記されており、祭りの歴史の深さを物語っています。 最も古い時代には、若い女性が神への供え物であったという伝説が残されています。 その後、生きた(いのしし)が捧げられる時代が続きました。この様子は平安時代の説話集「今昔物語」や「宇治拾遺物語」にも記録されており、当時この地方を収めていた国司がその野蛮さに心を痛め出家したという逸話も伝わるほどです。

 やがて供え物は(すずめ)へと変わり、その名残が現代の「雀()(そめ)神事」といった儀式に繋がっています。この独特な供物の変遷は、神事が他の祭礼とは異なる渡来系の影響を受けた可能性も考えられるといいます。

 いずれにせよ、こうした変化は、私たちの祖先の心の歴史を映し出していると言えるでしょう。

 

ー「風祭り」という名前の由来って?

 なぜこのお祭りは「風祭り」と呼ばれるのでしょうか。それには、風にまつわる2つの説が伝えられています。

 ひとつは 御祭神である菟上(うなかみの)(すくねの)(みこと)が、海上がひどく荒れる中、無事にこの地に到着されたことから「風に強い神様」として信仰されるようになったという説。

 二つ目は、 延宝年間に寄進されたお神輿(みこし)が、江戸から船で運ばれる際、遠州灘の荒い風波を乗り越えて無事に到着したことから、これは神社が災厄から救ってくれた証とされ、「風の神様のお祭り」と呼ばれるようになったという説です。しかし、その真の由来は定かではなく、北陸地方などに見られる「風まつり」とも趣が異なります。この名前に込められた古の人々の想いを想像するのも、この祭りを楽しむ一つでしょう。

 近年、祭りは人口減少による高齢者不足などが深刻です。そんな中、平井地区は、祭りの途絶を防ぎ次世代へ継承するため、令和7年に「平井風祭り実行委員会」を設立。歴史を重んじ変化に順応し、地区外からの担ぎ手参加や、子ども向けイベント導入などで魅力を高めています。

 

🙌 体験できること

             御車の曳き回しや勇壮な方向転換を間近で見学

             稚児舞や隠れ太鼓といった貴重な伝統芸能を鑑賞

             平井の壮大な行列や笹踊りに触れる

             百足獅子の迫力や巫女神楽の優雅な舞を体感

             三河地方に数か所しか残らない伝統的な建物煙火を鑑賞


詳細データ

名称 風まつり (かざまつり)
開催場所 菟足神社 豊川市小坂井町宮脇2
開催期間 2026.04.11~2026.04.12
交通アクセス JR飯田線「小坂井駅」下車徒歩約5分
名鉄名古屋本線「伊奈」駅より徒歩約15分
手筒花火 年間行事
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